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俺と一緒にブログを始めないか?





そう言われたのは2週間ほど前。

大橋さんはいつも気まぐれだ。





面倒が増えるけど素直にブログを始める事に納得できたので二つ返事で承諾。
僕もこのブログに戻ってきました。
お久しぶりですスタッフのエイジです。



古着、ファッションに純粋に思いを馳せてから7年くらい。
"解らない"を集めて"知っている"を積み上げてきました。


単に"知っている"を増やす手助けができたらいいし、自分の"解らない"を知るきっかけにもなれば嬉しいなって思います。




椅子に座ってカタカタとキーボードを打っていると
ついついお堅い表現が増えてしまうんですが、このブログではナチュラルな僕の言葉で伝えていけたらと思ってます。


もうすでに硬くなってる、、。やらかくねやらかく。。







早速本題に入ります。古着の紹介。"SHARP OBJECTS" 第2回目です。




今回の買い付けの中でも特に思い入れのある1本。
50~60年代のブラックコバートのワークパンツです。
税込77000円。




縦糸に撚り糸(白糸と色糸を撚って1本にした糸)を使用して
織り上げられている独特な墨黒の杢カラー。

汚れはありますが一応デッドストック。まだ硬いけど、水に通せば柔らかくなっていきます。

デニム以外の古いオールコットンは僕なら雑に履く。
適当に履いて適当に洗濯する。

年代ものとはいえワークウェアなのでタフです。
サッカーでもしない限りは破れないので大丈夫。


古いオールコットンは履けば履くほど自分に馴染んでいくことが期待できるから好き。
数ヶ月後、数年後にどうなっていってるだろう。

化学繊維が含まれるとその期待よりも快適さが勝ることが増えると思います
それはそれで良い。別腹です。






他のワークパンツとの違いはどこ??

この生地は数あるヴィンテージワークパンツの中でも特別な一本です。

黒いヴィンテージってかっこいいんです。。




単純に着やすい色。合わせやすい色っていう認識が一般的でしょうか。
古着の世界においての黒はもっと特別な色です。

古い年代では死を連想する不吉な色として敬遠されていました。
70〜80年代頃では反抗を意味した色。

大衆的なものじゃなかった時代。
カウンターカルチャーに黒い服が付きものなのにも納得がいきます。


そもそもの数が少なくレアリティが高いという古着的な魅力だけじゃないということ。
20~21歳頃にそれを知って以来、憧れの色になりました。

黒いヴィンテージってかっこいいんです。。






そしてこれはさらにW42×L32のビッグサイズです。




一般的にはネガティブな要素ですが僕はそう思わない。
そしてこのブログ、"SHARP OBJECTS" では一般的な意見より自分の考えに重きを置きながら書いていきます。




ヴィンテージショーの終盤、ぽつんと畳んであったこのパンツを僕は迷わず仕入れました。

50~60年代らしい緩さに
広く取られたウエストの分、通常サイズよりも腿部分の生地も増えて
さらにどかっと太く、さらにずどんとたまる。




そしてこれを再現性の下がる黒いヴィンテージ、ブラックコバートでやることにも強い意味があると思います。
このパンツを手にした人、以外の"知っている"人にだってそうそう真似はできない。


今このパンツを履きこなしていることがスタイルとしても、アティチュードとしても僕にはすごく魅力的に映ります。



新しいものを作ることはできないけど、
古着を新しく生まれるファッションのフィルターに通すステップはずっと大切にやっていこうと思う。



古臭くて新しい。





大橋さんにお返しします。
それではまた再来週!





石田英二